ロバート・ダウニー・Jr.、『デッドプール&ウルヴァリン』でトニー・スターク復帰を断っていた! アイアンマンのカメオ出演が叶わなかった理由とは・・?
映画『デッドプール&ウルヴァリン』で、俳優のロバート・ダウニー・Jr.がトニー・スターク/アイアンマンとしてのカメオ出演を打診されていたが、これを断ったことが明らかになった。脚本家のレット・リースとポール・ワーニックが、エンタメサイト「IndieWire」とのインタビューで明かした。
この背景には、ロバート・ダウニー・Jr.がドクター・ドゥームとしてマーベルに復帰するという、より大きな、そして驚くべき役割を担うことが関係しているという。
今年7月に開催されたサンディエゴのコミコンにサプライズ登場したロバート↓↓
ワーニックは「我々は彼(ロバート・ダウニー・Jr.)にカメオ出演をしてもらいたかった。あのシーンはハッピー・ホーガンとロバートで始まるように書かれていた」と語った。ハッピー・ホーガンはアイアンマンの相棒であり、アイアンマンとハッピー・ホーガンが登場するシーンが脚本には描かれていたようだ。
そのシーンは『デッドプール&ウルヴァリン』の冒頭にあり、ライアン・レイノルズ演じるデッドプールが、ケーブルのタイムマシンを使って「聖なるタイムライン」に飛び込み、アベンジャーズのメンバーに加わるための売り込みを行うというものだ。デッドプールはジョン・ファヴロー演じるハッピー・ホーガンと面会するが、デッドプールが自己中心的すぎてチームプレイヤーではないという理由で断られる。元々のシーンでは、ロバート演じるトニー・スタークもその場にいる予定だった。
リースによると「ライアン・レイノルズは、ロバートとファヴローの両方が出ることを期待してそのシーンを書いた」「彼らのコンビネーションが素晴らしいからだ。彼ら全員がそのシーンに登場する予定だった」という。
しかし、脚本家たちはダウニーがドクター・ドゥームとしての復帰を計画していたことを知らなかったため、彼がカメオ出演を断る理由が当時は理解できなかったという。
「裏でドクター・ドゥームの話が進んでいたことを我々は知らなかったんだ。彼が両方をやるはずがないし、だからこそ『ロバートがライアン・レイノルズの依頼を断るなんてありえない。誰もライアンに「ノー」とは言わないだろう』と思ったんだ」とワーニックは語った。
ロバートはカメオ出演を断り、リースは「これは出演を拒否された初めてのケースかもしれない」と述べた。しかし、ファヴローのハッピー・ホーガンの出演は叶い、彼とデッドプールの2人でシーンは成立したようだ。
「もちろん、ロバートが出演してくれたら素晴らしかっただろうが、マーベルがドクター・ドゥームとしての彼の復帰を準備していたことを考えると、トニー・スタークとして戻ることは意味がなかったんだ」とリースは説明している。
また、脚本家たちは、このシーンに全てのオリジナル・アベンジャーズを登場させるというアイデアも持っていたが、それは実現しなかった。
「まだ誰にも話していないが、非常に初期の段階で、そのシーンに全アベンジャーズが集まる構想があった」「その後、デッドプールが彼ら全員をひどい方法で攻撃するという展開だった」とワーニックは明かしている。
さらに、ロブ・デラニー演じるピーターも登場し、デッドプールがソーのハンマーを持ち上げようとするが失敗し、ピーターがそれを簡単に持ち上げるというジョークも考えられていた。ピーターはミュータント能力を持たないにもかかわらず「X-フォース」のメンバーとなる「普通のおじさん」だ。リースは「ピーターが背景でソーのハンマーを軽々と持ち上げるというのがそのジョークだった」と説明した。
最終的に、シーンの脚本を読んだのはロバートだけだったが、彼はカメオ出演を断り、マーベル・シネマティック・ユニバースにドクター・ドゥームとして2026年の『アベンジャーズ ドゥームズデイ(原題)』と2027年の『アベンジャーズ シークレット・ウォーズ(原題)』で、ドクター・ドゥーム役として復帰する予定である。