ブラッド・ピットの名を語る詐欺師に、フランス人女性が1億円以上の大金をだまし取られる! なんとブラッド・ピット本人が声明を発表する事態に
本物のブラッド・ピットが、自分を装った詐欺師が女性から85万ドル(約1億3200万円)を騙し取ったとされる事件についてのコメントを出した。
フランス人女性アンさん(53)は、人気米俳優ブラッド・ピット(61)を装った詐欺師に、85万ドル(約1億3200万円)を騙し取られたという。報道によると、その詐欺師はアンさんとの交際を信じ込ませ、医療費を支援するように求めたようだ。
イギリスの「タイムズ」によると、アンさんはフランスのテレビ局「TF1」に対し、最初にブラッド・ピットの母親を名乗る人物から連絡を受けたと語った。その人物は「私の息子にはあなたのような女性が必要だ」と言ってきたようだ。
最初は疑っていたアンさんだが、その人物と連絡を取り続け、その後、ブラッド本人を装った人物からメッセージを受け取った。
番組内でアンさんは、「最初はこれは嘘だ、ばかげていると思った」「でも私はSNSに慣れておらず、自分に何が起きているのかよくわからなかった」と語った。
ブラッドを装った詐欺師が、『あなたに贈り物を送ったが、関税を支払わなければ受け取れない』と主張した際、アンさんは最初に約1万ユーロ(約160万円)を送金した。
アンさんはその詐欺師について、「こんなことを書く男性はとても少ない」「やりとりをしていた相手が好きだった。女性の扱い方を知っている人だった。いつもとても上手だった」と語った。
アンさんが自分が最近離婚したことを詐欺師に伝えた後、その詐欺師は腎臓がんを患っており、さらにアンジェリーナ・ジョリーとの離婚手続きの影響で銀行口座が凍結されているため、資金援助が必要だと主張した。そこでアンさんは、約80万ドル(約1億2400万円)を送金した。
詐欺師は、病院のベッドに横たわる男性の体に、AIで生成したブラッドの顔を合成した画像をアンさんに送ってきたという。
アンさんが本物のブラッドがジュエリー・デザイナーのイネス・デ・ラモンと交際中だという記事を読んだ際、詐欺師にそのことを問い詰めた。しかし、詐欺師はその報道を否定するものを送ってきたという。その後もブラッドとイネスの交際に関する記事を目にし続けたアンさんは、自分が騙されていたことに気づいた。結果として約85万ドルを失い、彼女は訴訟を起こし警察が捜査を始めた。
アンさんはこの一連の事件について、「なぜ私がこんなひどい目に遭わなければならなかったのか?」「私はこれまで誰にも害を与えたことがない。このような人たちは地獄に落ちるべきだ」と語った。
さらにこの話がニュースで取り上げられたあと、なんと本物のブラッド・ピットが代理人を通じて声明を発表した。
「E! News」に対し、ブラッドの代理人は、「詐欺師が、セレブに強い関心を持つファンを利用するのは恐ろしいことだ。しかし、これは俳優本人がSNSを利用していない場合、オンラインでの予期せぬ連絡に応じるべきではないという重要な教訓だ」と語った。