親友同士ブラッド・ピット&ジョージ・クルーニー、年齢を重ねオファーが減ることについてどう感じている・・? 「僕は63歳だ、バカ野郎!」
新作映画『ウルフズ』で共演した二人のハリウッド俳優、ブラッド・ピットとジョージ・クルーニーが、「GQ」のインタビューで俳優としてのキャリアについて語った。
【動画】映画『WOLFS』予告編(英語)
ブラッド、「仕事を減らそうとしている」発言の真相は?
ブラッド・ピットは、F1を題材にした新しい映画『F1』に出演したことについて、「僕たちはこの仕事を非常に長い間やってきた」「新しい経験や興奮できる何かを見つけるのがますます難しくなってきているが、今回はそれがあった」と新作映画への思いを述べた。
【動画】映画『F1』予告編
また、ブラッドは以前「仕事を減らそうとしている」という発言をしたことがあり、そのことについても語った。
当時、彼は年間1本の映画を制作していたが、「今は1年半に1本のペースで映画を作っている(笑)。いや、まだ同じ方向性だよ。同じ感じだよ」と、相変わらずハイペースで製作をしていることを明らかにした。
また、ブラッドは「本当にただ愛する人々と一緒に過ごし、ただ生きることを楽しもうとしているだけなんだ。(ブドウ畑を指して) なんだかクサい話みたいに聞こえるかもしれないが、ここの空気が新鮮で草が緑で、僕はちょっとそんな男になったかも」と冗談を交えながら語った。
彼はさらに続けて、「でも、尊敬する人々と仕事をする機会や楽しみもある。そして今は、これからの数年間がどうなるか、という感じかな」と今後について語った。
俳優としての「旬」の期間
ジョージ・クルーニーも俳優という職業について自身の考えを明らかにした。1930年代から1960年代にかけて活躍した俳優ケーリー・グラントについて言及しながら、特に俳優としての一般的な「旬」について「そうだね、20年ぐらいだ。短いものだよ。でもケーリー・グラントは興味深い。彼は自分が映画に出演しているのを見て、相手役が誰だったかは覚えていないが、『自分はこの女性にキスするには年を取りすぎている』と言って、辞めたんだ。そしてその後、20年間ただケーリー・グラントとして生きていた」と語った。
また、ジョージは年齢を重ねると俳優としてオファーが減ることについて「この道には二つのやり方があるんだ。オファーの電話が鳴らなくなるのは、35歳ぐらいの役をずっと続けたいと思っていて、ちょっとぼんやりしたレンズで撮られたいと思っている場合だ」「でも、キャストリストの下の方の、面白いキャラクターを演じてもいいと思っているなら、劇中で死ぬ役を演じる覚悟をしないとね!」と語った。
ジョージ「僕は63歳だ、バカ野郎!」
ジョージはさらに続けて、「人々が僕のところに来て、『思っていたより年を取っているんですね』と言うんだ。僕は『63歳だ、バカ野郎!』と答えるんだ。それが人生さ。それを受け入れることができればいいんだ。難しいのは、それを受け入れず、必死にしがみつこうとする俳優がたくさんいるということだ」
ジョージ・クルーニーとブラッド・ピットは実は同じ映画の役を競い合った過去がある。映画『テルマ&ルイーズ』に登場するヒッチハイカーのJ.D役だが、最終的にまだ無名俳優だったブラッドが役を手に入れた。
そのことについてジョージは「面白いことに、僕は『テルマ&ルイーズ』の最終選考に残った一人だった」「彼がその役を手に入れたとき、あの映画が大ヒットになることはわかっていたけど、あんなにすごいことになるとは思わなかった。彼のキャリアは急上昇したけど、僕はまだそこらへんのテレビ番組に出ていた。『テルマ&ルイーズ』を見るのに数年かかったよ」とその当時を振り返った。
ブラッドは、二人とも「競争心が強い」と指摘し、ジョージは「どんな仕事でも君に勝ちたい。でも手に入らなかったら、君が手に入れてほしい」とブラッドに向けて述べた。