ジェレミー・レナー、『アベンジャーズ』俳優たちとのプライベートでの親交を明かす! 「インスタグラム用なんかじゃなくて・・」 さらに九死に一生を得た大事故のその後を語る
映画『アベンジャーズ』シリーズのホークアイ役で知られる俳優のジェレミー・レナー(53)が、九死に一生を得た大事故のその後についてや、『アベンジャーズ』俳優たちとのプライベートでの親交について語った。
ジェレミー・レナーといえば2023年1月、米ネバダ州にある自宅で除雪車にひかれ、重傷を負った。事故後すぐにジェレミーは地元の病院に搬送され、鈍的胸部外傷と整形外科的損傷など30ヶ所以上骨折、さらに片目が飛び出した状態であったことも明らかになった。
事故から3日後の投稿↓↓
医療従事者や家族のサポートのもと奇跡的に回復を遂げたジェレミーは、その後トーク番組に出演し事故について語り、また自身が主演を務めるドラマ「メイヤー・オブ・キングスタウン」のシーズン3の撮影で俳優業に復帰している。
今回、ジェレミーは健康誌「Men’s Health」の表紙を飾り、事故についてや、『アベンジャーズ』メンバーについてなど赤裸々に語った。
6350キロ以上の重量のある除雪車の下敷きに。2023年1月の大事故の記憶について:
「戦車みたいな、金属製のキャタピラが自分の体の上をじりじり進むんだ。波打つような動きを克明におぼえてる。頭はかち割られて、体を押しつぶしながら進んでいく。まさに想像どおりの痛みだよ。ずっしりした鉄の塊を止めることもできず、ぐいぐい押しつぶされて、もうだめかと思ったけど、幸運なことに、ぼくの頭蓋骨は強靭だった。体の上で波打って進むそいつに、まず頬骨が砕け、眼窩(がんか)が押しつぶされ、おまけにつぶされたときの衝撃で眼球が飛び出てきたんだ。自分の右目で自分の左目が見えて、悲鳴をあげることもできなかった。息をするには腹筋を使わないといけなかったが、肋骨が14本折れて肺も破裂している身体では筋肉を使うってことがひと苦労だった。なんでだかわからないけど、その時はとにかく空気が吸いたくて、自分の身体に全神経を集中させて、どうするべきか考えた。最初の5分間は呼吸することに集中したけど、だんだん疲れてきた。心拍数がどんどん下がっていく中、フーッ、フーッ、フーッ、フーッって、ひたすら45分間、こうやって呼吸をし続けた。疲れてはいたがだんだん落ち着いてもきたところで、救急車が到着したときぼくはこれでもうぼくの運命は彼らに委ねるんだって。ぼくは疲れすぎていたし、起き上がれない。けいれんを起こしてるなんてもんじゃないんだから、歩いて家に戻るなんてできないよ」
事故から数時間、数日経ったあとのこと:
「いやぁ、まいったよ。シャワーを浴びるのも、トイレに行くのも、なにをするにも災難だった。トイレに行かないよう薬を飲まされるから、便秘になる。おしっこはプラスチックの水差しの中。ベッドから起き上がだけで17分もかかった。時々体を起こしていすに座ったり、少し動けるようになったのは嬉しかったけど、シャワーを浴びるのがひと仕事なんだ。髪も体も濡らしたらだめだからね。髪はベトベトになるし、臭いし、かといって感染症にかかりたくはなかったから、身体を拭いてもらっていたよ」
事故以来、ジェレミーのマントラ、心の支えとなっている仏教について:
「視点を変えてみることが、自分がコントロールできる唯一のこと」
病院で意識を取り戻したとき、そばに家族が見えたこと:
「意識が戻ったとき家族がそこにいて、足の指なんかをぎゅうって握ってた。みんなベッドの足元にいて、ぼくはすまなかったって目で伝えて、鉛筆をくれって言ったんだ。身体中どこもかしこも管につながれていて、そんな中、『なんてこった、みんな本当にすまなかった。みんな愛してる』って書いた。この場にそぐわないおかしなことを言ってるみたいだったけど、それがそもそも目を覚ます原動力だったんだよ」
アベンジャーズのキャストたちは、SNS上で見られるほど仲良しかどうか:
「仲は本当にいいよ。インスタグラム用なんかじゃなくて。みんなインスタグラムなんて大キライだしね。ぼくたちみんな、ずっと家族のようにいろいろな話をしてきた。離婚する仲間もいいたし、結婚した仲間もいた。子どもも産まれたりして、この12年間にはいろんなことがあったよ。スクリーン上では、ぼくたちは仮装パーティに参加してるみたいだし、非現実的な小道具を使って、非現実的なことをしてる。バカバカしいようだけど、それはぼくたちみんながつながったキッカケなんだからすばらしいことだ。兄弟愛なのか姉妹愛なのか、なんでもいいけど、ぼくはただ『愛』と呼んでいて、一人ひとりを愛している。自分ひとりで何かすごいことをするくらいなら、ロバート・ダウニー・Jrと一緒に刑務所に入るほうがましだし、クリス・エヴァンスと一緒に交通事故に遭う方がいいな」
ジェレミーと『アベンジャーズ』キャストたちの写真↓↓
一歩ずつ、一呼吸ずつ歩んでいく:
「ぼくは53歳だ。筋肉を増やそうとしても、もう限界だ。萎縮が進み、テストステロン値は300、成長ホルモンなんてまったく出やしない。タンパク質は筋肉を作ってくれるから、高タンパク質の食事にしている。筋力が増えれば増えるほど、増やし続けるためのエネルギーも必要だ。みんなにどうやってるんだってきかれるけど、ぼくはただ仕事に打ち込むだけさ。自分自身を大切にして、自信を持つこと。 どうするかって?まずは一歩踏み出すこと。そしたらまた一歩。一歩ずつ確実に歩くんだ。息を吐いて、吸って、また吐く。ほら、今きみは息をしてるよ!」
事故に遭った経験から、愛されることがうまくなった:
「ぼくは難しいヤツだと思う。ぼくの家族やみんなは、それでもぼくのことを愛してくれているし、ぼくを愛してくれる人はたくさんいる。知らない人からの愛情を、ぼくはどうしていいかわからなかったんだけど、大事故のあとに応援してくれているファンがたくさんいるって知ってから、ただ受けとめればいいんだって学んだよ。ぼくは弓矢を持っているキャラクターで有名になったけど、今のぼくは男として何かを乗り越えたことで有名なんだ」