『チャーリーとチョコレート工場』ティム・バートン監督、引退を考えた時期があったことを告白! 「『ダンボ』が最後の作品になるかもしれないと思った」 転機となったのは「ウェンズデー」だった・・?
映画『チャーリーとチョコレート工場』などで知られるティム・バートン監督が、自身のキャリアについて語り、一度は引退を考えた時期があったことを明かした。
バートン監督は『バットマン』や「ウェンズデー」、そして『ビートルジュース』など、これまで数々の大ヒット作品に携わってきた。今回、新作映画として『ビートルジュース』の続編、『ビートルジュース ビートルジュース』が9月27日に公開予定となっている。
映画『ビートルジュース ビートルジュース』予告編
それに先立ち、米エンタメ雑誌「バラエティ」とのインタビューで、彼がどのようにして『ビートルジュース ビートルジュース』に取り組むことを決意したかについて語り、さらに新たなスーパーヒーロー映画を監督する意欲があるかどうかや、自身の最後の作品になりかけた映画についても触れた。
当初『ビートルジュース』の続編を作る予定はなかった
インタビューで、バートン監督は『ビートルジュース』の続編制作に至るまでに時間がかかったことを説明した。
バートン監督は「まず、続編を作るなんて考えたこともなかった。当時はそういうことが話題になることもなかったからだ。しかし、もう一度立ち返ってみてよかった。リディアというキャラクターには昔から強い思い入れがあったから。35年後の人々に何が起こるのか?彼らはどこに行くのか?どんな旅をしているのか?そして、ディーツ一家に何が起こったのか?このような気持ちが、私にとってはとてもシンプルで感情的なものだった。これが基軸となってどこに向かうかが決まった」と続編の制作に関して述べた。
さらに、「マイケル・キートンやキャサリン・オハラ、ウィノナ・ライダーといった、私が大好きな人たちと再び仕事をすることができて、とても奇妙でありながら美しい経験だった。そして新しいキャストと共に、それは感情的でありながらも新鮮な感じがした。オリジナル映画を再び観ることはなかった。そもそもなぜ成功したのか自分でも分からなかったからだ。ただ、そのことをあまり考えずに飛び込んで、過去と同じように素早くやり遂げた」と1988年に公開された映画『ビートルジュース』についても述べた。
『ダンボ』の後に引退を考えていた
また、バートン監督は「正直なところ、『ダンボ』の後は本当にどうしたらいいのか分からなかった。それが本当に最後の作品になるかもしれないと思った。引退するか、まあ…アニメーターには戻らない、それはもう終わった」と、2019年の『ダンボ』が自身の最後の映画になるかもしれなかったことも明かした。
バートン監督はまた、新型コロナウイルスが世界に与えた影響によって、職業的に「変動」の時期を迎えたとし、人気ドラマシリーズの「ウェンズデー」が登場したことで状況が変わったと述べた。
【動画】「ウェンズデー」予告編
バートン監督によると、「しかし、今回のプロジェクトは私に再びエネルギーを与えてくれた。ハリウッドにいると、予算やその他のことに責任を持って取り組もうとするが、時には自分自身を見失うこともある。このプロジェクトは、私にとってやりたいことをやることが重要であり、それによってみんなが利益を得るという感覚を再確認させてくれた」と、『ビートルジュース ビートルジュース』が彼に新たな創造的なエネルギーを与えたという。
次に何をするかはまだ決まっておらず、新しい映画の反響を見てから新たなオファーを検討するつもりだとバートン監督は述べた。しかし、新たなスーパーヒーロー映画に関しては「現時点では、やるとは言えない。異なる視点から物事を考えるので、何事も絶対にやらないとは言わないが、今のところは興味がない」と認めた。
映画『ビートルジュース ビートルジュース』は9月27日(金)全国ロードショー。