2025.04.22

ビートルズ伝記映画が前代未聞の4部作で公開！ “4人の視点で描くビートルズ伝記映画”に！ 2028年4月劇場公開予定、豪華キャスト＆製作陣を総まとめ

ビートルズの新作伝記映画のキャストたち。左からハリス・ディキンソン、ポール・メスカル、バリー・コーガン、ジョセフ・クイン

Komugi Yamazaki

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

サム・メンデス監督による伝説的ロックバンド「ビートルズ」の伝記映画4作が、2028年4月に公開される予定となっている。

主要キャストはジョン・レノン役にハリス・ディキンソン、ポール・マッカートニー役にポール・メスカル、リンゴ・スター役にバリー・コーガン、ジョージ・ハリスン役にジョセフ・クインが決定している。

The Beatles – A Four-Film Cinematic Event, directed by Sam Mendes.

Harris Dickinson (John Lennon)
Paul Mescal (Paul McCartney)
Barry Keoghan (Ringo Starr)
Joseph Quinn (George Harrison)

In theatres April 2028. #TheBeatlesFourFilmCinematicEvent pic.twitter.com/mREL0nPcfC
— Sony Pictures (@SonyPictures) April 1, 2025

クイーンからジョニー・キャッシュまで、多くのミュージシャンが伝記映画で描かれてきたが、ビートルズの映画化は長年「ほぼ不可能」とされていた。人生や音楽の権利を獲得するコストが非常に高く、これまで誰も本格的な映画制作に踏み出せなかったからである。しかし2028年、ビートルズはソニー・ピクチャーズによって、なんと4本の長編映画としてスクリーンに登場することになる。

監督を務めるのは『007 スカイフォール』『1917 命をかけた伝令』のサム・メンデス。それぞれの映画は、ポール、ジョン、ジョージ、リンゴの1人ひとりに焦点を当てて描かれる。

2025年のシネマコンでメンデス監督は、「人々を家から映画館へ呼び戻すためには、大きな映画体験が必要だ」と語っていた。

ポール・マッカートニー役を演じるメスカルは、Huluのドラマシリーズ「ふつうの人々」で注目を集め、その後、ドラマ映画『aftersun／アフターサン』でアカデミー賞にノミネート。ブロックバスター映画『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』にも出演している。

ジョン・レノン役を務めるハリス・ディキンソンは、映画界で注目されている俳優で、A24の映画『ベイビーガール』などに出演している。

ジョージ・ハリスン役のジョセフ・クインは、Netflixのシリーズ「ストレンジャー・シングス未知の世界」やマーベル・シネマティック・ユニバースの『ファンタスティック4：ファースト・ステップ』のキャラクター、ジョニー・ストーム役でも知られている。

そしてリンゴ・スター役を演じる、アカデミー賞ノミネート経験も持つバリー・コーガンは、映画『Saltburn』や『イニシェリン島の精霊』で知られている。

現時点では他のキャスティングは発表されていない。

リンゴ・スターは、この伝記映画について、「私たちは皆、サム・メンデス監督の映画プロジェクトを支持します。はい、確かに」と、映画が初めて発表された際にSNSで書き込んだ。スターはさらに、バリー・コーガンが自分を演じることについてもコメントし、エンターテイメント・トゥナイトに「彼は素晴らしいと思います。今、どこかでドラムレッスンを受けていると思いますが、レッスンが多すぎないことを願っています」と語った。

一方、ポール・マッカートニーは映画やメスカルのキャスティングについて直接コメントしていない。

ソニーは、ビートルズの4人のメンバーが1968年に設立したアップル・コアと共にこのプロジェクトを進めており、つまり生存している2人のビートルズメンバーと、ジョン・レノンおよびジョージ・ハリソンの遺族もこのプロジェクトに賛同していると言える。

4本の映画は、ビートルズの歴史が映画でどれほど扱われるのかは現在のところ不明である。プロジェクトの脚本家はまだ発表されていないが、映画は互いに関連するストーリーで構成され、各バンドメンバーの視点から描かれる予定である。

ビートルズの音楽は、ダニー・ボイル監督の『イエスタデイ』やジュリー・テイモア監督のミュージカル『アクロス・ザ・ユニバース』などの映画に登場したが、グループはこれまで脚本付き伝記映画に自分たちの音楽をライセンス提供したことはなかった。音楽の権利が高額であるため、映画制作者はビートルズの曲を使うことができず、ジョン・レノンの映画『ノーウェア・ボーイ』などでは、ジョン・レノンの若き日を描いているにもかかわらず、ビートルズの音楽は使用されなかった。

しかし、メンデス監督の映画にはビートルズのレーベルであるアップル・コアからの承認が得られており、脚本付き映画における生涯と音楽の権利が完全に許可されている。どの曲が映画に使用されるかはまだ不明だが、ビートルズの楽曲カタログ全体が映画製作者に提供されている。

4本のビートルズ映画は、すべて2028年4月に劇場公開される予定である。ソニー・ピクチャーズのCEOであるトム・ロスマンは、2024年に「ハリウッド・リポーター」のインタビューで、「この大胆な企画には、大胆な公開戦略が必要だ」と語っている。また彼は、監督のメンデスに対して「これは“劇場で一気見できる初の映画体験”になる」と伝えたという。

現時点では4本の映画がどの順番で、どの具体的な日に公開されるのかは明らかになっていない。