もうすぐ撮影開始のマーベル新作『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』、すでに『アントマン&ワスプ』の2倍の製作費に! 巨額投資は吉と出るか凶と出るか

『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』 @marvelstudios / Instagram
ディズニーとマーベル・スタジオは、ここ数年、イギリスでの映画撮影を積極的に進めている。税制優遇などのメリットがある一方で、思わぬリスクも伴う。というのも、イギリスでは撮影を行った映画の製作費を公表する義務があり、内部事情が外部に漏れるケースが少なくないからだ。collider.comが伝えている。
そんな中、経済誌『フォーブス』は、マーベル最新作『アベンジャーズ:ドゥームズデイ(原題)』の製作費が、すでに『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(2023年)の2倍を超えていると報じた。
通常、製作費の高騰はプロジェクトの不安要素とされがちだ。しかし今回は、むしろマーベル・スタジオがこれまでの苦境を乗り越え、ディズニーが次期『アベンジャーズ』に並々ならぬ意気込みで臨んでいる証と見る向きもある。
ディズニーの英国法人が提出した財務資料によると、2024年6月30日の時点で、マーベルは『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』には、すでに 800万ドル(約12億円)が投じられている。これは、同じ製作段階で『アントマン&ワスプ:クアントマニア』に投じられた 250万ドル(約4億円)の約 3倍にもあたる。
この情報が明るみに出た背景には、イギリスの税制優遇制度がある。撮影費の一部を還付金として受け取るためには、財務状況の開示が求められるため、映画スタジオは英国にそれぞれ制作会社を設立し、製作費の最大25.5%の還付を受けている。その結果、制作途中の映画であっても、財務報告書によって予想外の情報が公開されることになるのだ。
今回公表されたのは、あくまで初期段階の制作費だが、今後公開される最新の財務報告では、撮影本格化に伴いさらに巨額の投資が明らかになると見られている。
マーベルは、今作でロバート・ダウニー・Jr.をMCUに復帰させるという“勝負”にも出た。『アベンジャーズ:エンドゲーム』(2019年)でトニー・スターク=アイアンマン役を降板して以来の登場となるが、今回はドクター・ドゥームという新たな役柄での出演だ。
とはいえ、この復帰劇には課題も多い。ドクター・ドゥームはファンタスティック・フォーの宿敵として知られる強敵だが、事前の布石がないままシリーズのメインヴィランに据えられることへの懸念も囁かれている。
本作は2025年3月下旬からイギリスの名門パインウッド・スタジオで本格的な撮影が始まる予定だ。マーベルはこのプロジェクトにかける本気度をアピールしているが、観客がかつてのMCU熱を取り戻すかどうかは、まだ予断を許さない状況だ。
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