TikTokがアメリカでダウンロード不可に! 米市場での存続が危ぶまれるTikTokと最高裁の攻防が決定的局面へ・・アメリカでのサービス停止期限は今月19日
TikTokのアプリがアメリカで配布禁止になる可能性が高まっている。
中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を規制するアメリカの新しい法律に、バイデン大統領が署名をしたという。
この新しい法律は、TikTokの親会社である中国の会社バイトダンス(ByteDance)がTikTokのアメリカ事業を売却しない限り、アメリカでのサービスを停止することを義務付けるというもの。
具体的には、売却しない場合TikTokはアメリカでダウンロードできなくなり、インターネットサービスプロバイダーは、アメリカのインターネットブラウザでのTikTokへのアクセスを拒否する必要があるとされている。
バイトダンス側は、「表現の自由を侵害している」と主張し、最高裁に新法の施行の差し止め命令を請願。そして、もしそれが認められなかった場合、1月19日までに売却をしない限り、TikTokはアメリカのアプリストアから削除される可能性があると報じられている。
最高裁は10日に口頭弁論を開き、ロバーツ最高裁長官は「外国の敵対勢力がTikTokを利用する1億7000万人のユーザーの情報を収集することは容認できない」と指摘するなど、複数の判事から「新法は表現の自由に焦点を当てたものではない」との意見が出た。
アメリカの報道によると、最高裁が新法を支持する可能性が高く、期日の19日よりも早く最高裁からの判断が出ると見られているようだ。
一方、ドナルド・トランプ元大統領は、トランプ氏の大統領就任後まで禁止令を延期するよう最高裁に要請している。彼の就任式は、禁止令の発効翌日の2025年1月20日に予定されている。
なお、禁止令が施行された場合、アメリカ国内でTikTokアプリはダウンロードできなくなるが、既存ユーザーは引き続き利用可能だ。ただし、今後のアップデートにはアクセスできなくなる。