2024.08.10

バセドウ病と診断された『スター・ウォーズ』デイジー・リドリー、仕事と健康について語る！「体調が悪いのはストレスだと思っていたけど・・」

デイリー・リドリー

Komugi Yamazaki

映画『スター・ウォーズ』のエピソード7～9でレイ役を演じたデイジー・リドリーが、「ウィメンズ・ヘルス」誌とのインタビューで、演技、2023年に診断されたバセドウ病について、健康、ワークアウトについてなど多くのことについて語った。

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幅広い役柄を演じるコツ、そして「過酷な撮影」を振り返る

トラブルを抱えた主婦役から社交が苦手なオフィスワーカー役、そして強くて頑固なジェダイ役まで、幅広い役をどのように演じ分けるのかについてデイジーは「すべてはどう見せるか。現場に行き、その瞬間に全力を尽くし、非常にオープンであること、そして他人のビジョンに従うことが重要。たとえ自分がそのアイデアを思いついていたとしても、他の人の考えに対してオープンであることが大切」と語った。

また主演を務めた『ヤング・ウーマン・アンド・ザ・シー』についても語っている。「役のために初めて泳いだとき、20メートルのプールにいて半分まで泳いだところでパニックになった。『できない、もうできない』と思った。『できもしないことをできると言ってしまったと気づいたの。何てことをしてしまったんだろう？』という感じだった」と、過酷な撮影についても述べた。

また、最後の撮影日には冷たい海で、できるだけ長く泳ぐように言われた後、水から上がったときのことについても「もうこれ以上できないと思った。実際にやることよりも、その前の準備が辛かった。泳いでいるときは、『ああ、大丈夫だ』と思う。そして後になって、『どうやってやったんだろう？』と思った」と当時の近況を振り返った。

【動画】デイジー・リドリー主演『ヤング・ウーマン・アンド・シー』｜予告編｜1926年に英仏海峡を泳いで渡った最初の女性の、驚くべき実話を基にした物語

バセドウ病との付き合い方、食事やライフスタイルの変化

デイジーは、2023年9月にバセドウ病と診断されている。スリラー映画『Magpie（原題）』の撮影後に診断を受けた彼女は、映画撮影時には娘を守ろうとしながら人生がどんどん混乱に陥っていく母親の役を演じていた。

そのときのことに関して彼女は、「本当にストレスの多い役を演じたから、体調が悪いのはそのせいだと思った。おかしかったのは、『ただ世界に対してイライラしていただけだ』と思っていたけれど、実は周りのすべてが早く動いていて、リラックスできなかった」と語った。

バセドウ病は甲状腺に影響を与える免疫系の疾患であり、体が過剰に甲状腺ホルモンを作る状態に陥る。新陳代謝が活発になりそのため常にジョギングをしているような状態が続くこともあるとか。

診断後、デイジーは食事を見直し、グルテンフリーを取り入れるようになったという。「すごく厳しくしているわけではないけど、グルテンを減らすと気分が良くなるの」「以前、自分がどれだけ悪い状態だったか気づいていなかった。そして振り返って、どうやってこなしていたんだろうと思った」と食事やライフスタイルの変化についても語った。

健康により配慮するように

また、デイジーはこれをきっかけに、健康にもっと注意を払い、必要なときにゆっくりして休むようにし、赤外線サウナ、鍼治療などを取り入れているとされているという。

「昔から健康には気を使っていたけど、今はもっとウェルビーイング（身体的、精神的に健康な状態）を意識しようとしているの。ホリスティックなこと（科学的なことだけではなく、人間の感性、人間関係や対話なども用いる療法）を結構やっているけど、そういうことができるのは特権だということも理解している」と、健康のために様々なことに取り組んでいるようだ。

デイジーはインタビューで女性の健康についても触れている。「女性が診断されなかったり、誤診されたりする統計結果についてみんな知っています。女性が『本当に、実は具合が悪い』と言うことに向き合い、『大丈夫、大丈夫、大丈夫…』とは言わないようになることを少しずつ受け入れていく。具合が悪いのが当たり前のことのようにされてしまっているから」と語り、具合が悪いことをガマンしてしまうことが普通とされていることが問題だと指摘した。

その上で、自身の健康状態についても「広い目でみれば、他の多くの人が経験するよりも（自分は）ずっと軽度だと思う。たとえそれが我慢できることだとしても、我慢しなければいけないわけではない。問題があるなら、ただ耐えるだけではいけないの」と語った。

エクササイズは心の拠り所

デイジーは運動を日常的に行うようにしているようで、個人トレーナーのマット・ビーバンとのエクササイズについても語っている。

「彼は本当に素晴らしい。体を理解しているし、疲労についても理解している。一般的にトレーニングは一貫しているけど、やっていることに合わせて調整する。それはバランスを見つけることであり、今では自分の限界がどこにあるのかを理解しているの」とし、毎日の運動の時間について「これは私のための1時間であり、自分を気持ち良くするために必要なことをする時間なの」と、エクササイズを心の拠り所にしていることも明かした。

また、趣味の読書についても「本を読んでいるときには、他の人の声が聞こえなくなることがある。読書は私の瞑想ね」と語った。