イギリス王室ヘンリー王子、「警護問題」を理由に叔父の葬儀を欠席へ―英国帰国を巡る複雑な事情とますます冷え切る王室との関係
イギリス王室のヘンリー王子(39)は、叔父にあたるロバート・フェローズ卿の葬儀を欠席する決断をしたようだ。New York Postなどが伝えている。
ヘンリー王子は、追悼式のためにイギリス帰国を検討していたが、ロバート・フェローズ卿の訃報を受けて、叔母や従兄弟たち、そして亡き母ダイアナ妃の兄であるチャールズ・スペンサー伯爵と連絡を取っていたと報じられている。
ロバート・フェローズ卿とは
ロバート・フェローズ卿は、ダイアナ妃の姉であるジェーン・フェローズ夫人と結婚し、かつてエリザベス女王の個人秘書を務めていたが、7月29日に82歳で死去した。死因は公表されていない。フェローズ卿は、ヘンリー王子と疎遠になった兄ウィリアム王子とも非常に親しい関係であり、それぞれヘンリー王子とウィリアム王子両方の結婚式に出席していた。
ヘンリー王子は当初、英国への帰国を検討していたが、最終的には見送る決断をした。ヘンリー王子は、2020年に王室を離れ、米国に移住した後、税金で賄われる英国での警備が取り消され、現在では自費で警備を依頼しなければならない状況にある。
葬儀のような急な事態が起きると難しい状況に直面
現行の英国法では、ヘンリー王子が英国を訪れる際には、少なくとも28日前までに英国当局に旅行計画を通知する必要がある。今回の葬儀については、ヘンリー王子がこの時点で通知を提出していないため、彼の出席は不可能となった。
関係者はこのことについて「ヘンリー王子は今夏、英国を訪れる予定がなかったため、このような急な事態、例えば葬儀のような急な事態が起きると、非常に難しい状況に直面することになる」「ヘンリー王子は英国で過ごす時間を増やしたいと考えているが、継続的な警備問題のために、彼のチームにとってはやるべきことが恐ろしいほど山積みだ」と語っている。
また、別の情報筋によると、ヘンリー王子が英国でのイベントに何度か参加できなかったことが、王子と王室との関係悪化の一因であるようだ。内部関係者は、「ヘンリー王子が招待されたイベントに出席できなかったことが何度かあった」「英国には彼を愛している家族がいて、まだ親しい友人もいるのに残念だ」と語っている。