SEVENTEEN、ユネスコ初の青年親善大使に 任命式のスピーチでファンへの愛を語る 「あなたの夢のために共に歩みます」[スピーチ全文訳&動画あり]
13人組の人気K-POPグループSEVENTEENが、現地時間6月26日、フランス・パリにあるユネスコ本部で行われた任命式に出席。ユネスコで史上初となる青年親善大使に就任した。
任命式でSEVENTEENは、ファンへの感謝や仲間との絆の大切さについて語り、世界中の青少年へ応援メッセージを送った。
【動画】SEVENTEEN(세븐틴) – Goodwill Ambassador for Youth Nomination Ceremony @ UNESCO
ジョシュアはスピーチの中で「ぼくたちの絶え間ない努力と、世界中の青少年への貢献という長年の情熱が認められたことに感謝しています」「青年親善大使として、ぼくたちが思い描くより良い未来のために、仲間の絆の力を広め、青少年が支え合うコミュニティづくりに貢献したいと思います」と語り、これまでの苦労や現在に至るまでの道のりについて述べた。
また、「ぼくたちの夢はぼくたちだけのものではないということをよく理解しています。そして今、みなさんからいただいたものへのお返しとして、互いの愛とサポートを通して団結するグローバルな青少年コミュニティを作るために声をあげることを決めました」と就任への決意を語った。
ユネスコ事務局長であるオードレ・アズレは声明の中で「新しく初の青年親善大使となる、アイコン的存在であるK-POPグループSEVENTEENと協力できることをうれしく思います。SEVENTEENは世界中の若者を元気づけ、インスピレーションを与え続けています。SEVENTEENとユネスコが共に、『創意力』と『ウェルビーイング』分野における世界中の青少年主導のプロジェクトを支援することで、あらゆる背景を持つ青少年が特に音楽・芸術・スポーツを通じて彼らのコミュニティをうまく支え合うことができる手助けとなれば」とSEVENTEENの青年親善大使就任への期待や今後の展望を語った。
SEVENTEENは100万ドルをユネスコとの共同グローバル・ユース・グラント・スキーム(Global Youth Grand Scheme)へ寄付する予定である。この共同スキームは青少年主導の取り組みに基金を提供することで、世界中の青少年コミュニティを支援していく。
これまでも世界中の子どもの教育を支援してきた「#GoingTogetherキャンペーン」の記念すべき新たな幕開けとなるだろう。
以下スピーチ全文
ジョシュア(英語で):
オードレ・アズレ事務局長、バク・サンミ閣下、チェ・ジャイチョル閣下、ご来賓の皆様、歓迎いただきありがとうございます。本日、13人のSEVENTEENメンバーを代表してスピーチを行うジョシュアです。ぼくたちは昨年の11月、ユネスコ・ユース・フォーラムに参加しました。ずっと戻って来たいと思っていました。この重要な機会にSEVENTEENをお招きいただき、ありがとうございます。
本日、ユネスコの青少年親善大使として初めて皆様の前に立つことができ、身の引き締まる思いでいるとともに重圧を感じています。ユネスコが最も重視する青少年の代表となることは、大変光栄なことです。ぼくたちの絶え間ない努力と、世界中の青少年への貢献という長年の情熱が認められたことに感謝しています。ふり返って考えると、ここまでぼくたちにとって長い道のりを一歩ずつ着実に歩み、今こうして青年親善大使として皆様の前に立つことができました。
デビュー以来、ぼくたちの音楽は自分たちの経験や純粋な気持ちを語ってきました。過去9年間これまでさまざまな段階で、ぼくたちの音楽を愛してくれる、ぼくたちがCARATと呼ぶファンのみなさんと関係を築いてきました。彼らの愛情のおかげで、私たちは世界中の若者たちと強い絆と仲間意識を築くことができました。
メンバーの一人ひとりが、青少年を代表して発言し夢を追い求める若者を応援できればという使命感を感じ始めました。この使命感の高まりとともに、2017年から子どもたちの団体への寄付を始めました。2022年には韓国ユネスコ国内委員会と提携し、「Going Together」という青少年のための世界的な教育キャンペーン活動を開始しました。
そして昨年、私たちはここユネスコ本部で開催されたユース・フォーラムに参加しました。世界各国から集まったユース代表者との出会いは新鮮な経験であり、ぼくたちは仲間として若者のためにもっと何ができるかを考えるようになりました。ですので、アズレ事務局長から大使任命状を受け取ったときは、ぼくたち全員が驚き光栄に思いました。これは運命だと感じました。そして今日、ぼくたちがユネスコとともにこの「Going Together」キャンペーンを新たなステージに進めるという発表ができて、本当に感激しています。
本日は、ぼくたち自身の人生で得たことをもとに、青年大使としてのこれからをお伝えしたいと思います。まず一つ目に、ぼくたちの青少年の仲間たちに、皆さんが抱くユニークな夢はどれもがすべて大切な夢であることを伝えたいと思います。大きな夢であれ小さな夢であれ、大々的な夢であれ密かな夢であれ、伝統的な夢であれ革新的な夢であれ、個人的な夢であれ公にしている夢であれ、一つひとつが重要なのです。自分を含めた誰にも、自分の夢を軽んじるようなことをさせてはいけないのです。
二つ目に、夢を追い求めるとき、あなたは一人ではないことを知っておいてください。仲間とのつながりを見つけ、また仲間を支えてください。努力や意欲も大切ですが、応援してくれるコミュニティや強い仲間の絆も、夢を追い求める上で大切な役割を果たします。ぼくたちはK-POPバンドとして成功するのに長い時間がかかりました。
そして、13人いる大きなグループとして、激動の9年間においてぼくたちの一人ひとりが異なるストーリーを持っています。しかし、ぼくたち全員にいえることは、その過程で築いた強い絆がとても重要だったということです。ぼくたちは若さの中で感じてきた愛や希望をたくさん歌い、仲間たちにポジティブな感情を広めたいと願ってきました。しかし辛い時期もありました。悲しみを埋めるために一緒に歌い、もがき、そしてヒーローになろうとしました。そしてその苦しみの中で、ぼくたちがCARATとの親密なつながりを通してどれだけの勇気と感動を得たかは言葉にしきれません。それこそがぼくたちを支え続けたものでした。
感謝の気持ちとともに苦難を乗り越えることができたのは、共に夢を築き支え合うコミュニティがあったからに他なりません。仲間とともに築いたこの支え合いのコミュニティの中で、数え切れないほど楽しい瞬間を分かち合っただけでなく、愛する人を失うといった人生において最もつらい悲しみにも立ち向かいました。
だから、ぼくたちは心の底から、ぼくたちの夢はぼくたちだけのものではないということを理解しています。そして今、すべての方からいただいたもののお返しとして、互いの愛とサポートを通して団結したグローバルな青少年コミュニティを作り出すために声をあげる決意をしました。
青年大使として、ぼくたちが思い描くより良い未来のために、絆の力を広め、青少年が支え合うコミュニティづくりに貢献したいと思います。「Going Together」キャンペーンの新たな幕開けとして、SEVENTEENはユネスコとの共同グローバル・ユース・グラント・スキームに100万ドルを寄付します。ぼくたちは、最も創造性あふれるアイデアと、世界をより良い場所にするという最も強い意思は、若者が持っていると信じています。基金を提供することで、そういった素晴らしいアイデアを支援し、このプログラムが前向きな青少年コミュニティを築くためのものとなることを願っています。正式な発表は8月に行われる予定ですので、期待して待っていてください。そしてどうかこれを広めてください!SEVENTEENの13人のメンバーだけでなく、世界中の青少年とこの旅を分かち合うことが待ちきれません。ぼくたち全員が一つのチームとなり、支え合うグローバルな青少年コミュニティを作り上げていきましょう。
ぼくたちの歌「Super」では、「I Luv My Team I Luv My Crew」(私は私のチームを愛し私の仲間を愛する)と繰り返しながら、周囲の仲間への畏敬の念を叫びます。伝えたいのは、今日からすべての青少年が「ぼくたちの」チームであり、「ぼくたちの」仲間であることです。あなたはひとりではありません。あなたはぼくたちの一員であり、あなたの夢はぼくたちSEVENTEENの夢でもあるのです。今日、ぼくはメンバーを代表してスピーチをしていますが、ぼくたち全員が同じ考えを持っていることを忘れないでください。SEVENTEENのメンバー全員に加わってもらい、世界へメッセージを送りたいと思います。
ホシ(英語で):
みなさんの夢はぼくたちのダンスです。
ディエイト(中国語で):
みなさんの夢はぼくたちを照らします。
ドギョム(韓国語で):
みなさんの夢はぼくたちを突き動かします。
バーノン(英語で):
みなさんの夢はぼくたちが大切にするものです。
ジョンハン(日本語で):
みなさんの夢は今夜世界が終わっても、何より大事です。
エスクプス(韓国語で):
みなさんの夢はぼくたち全員の未来です。
ジョシュア(英語で):
あなたの夢のために、SEVENTEENはあなたのそばにいます。SEVENTEENはあなたの夢のために共に歩みます。ありがとうございました。