105歳の女性が修士号を取得! 83年ぶりに大学に戻る 「この時を長い間待ち望んでいた」
バージニア・ジニー・ヒスロップさんは、スタンフォード大学の舞台に登壇し、教育学の修士号を受け取った。
ワシントン州に住む105歳の女性のこの出来事は、「始めたことを終わらせるにはどれだけ時間がかかっても遅すぎることはない」ということを証明している。
スタンフォード大学のニュース記事によると、バージニア・ジニー・ヒスロップさんは今年の6月16日にスタンフォード大学の教育大学院で修士号を取得した。これは、彼女が大学を離れることになってから83年ぶりのことである。
「びっくりしました。長い間この時を待っていましたから」とヒスロップさんは語った。
83年前、ヒスロップさんはスタンフォード大学で全ての授業課程を修了していたが、修士論文を提出する前に、当時のボーイフレンドであったジョージ・ヒスロップさんが第二次世界大戦の軍に召集されることになり、彼女は彼と結婚するため大学の修士号を取得できないまま大学を離れていたのである。
その後、ヒスロップさんは家族を持ち、子どもたちが成長するにつれて学校や大学の理事会で活動し、教育の分野で貢献してきた。彼女は子どもの1人が小学1年生の時にこの活動をはじめ、自身の娘が学校で家庭科のかわりに上級英語などの高度な学問を学ぶ機会を得るよう尽力した。
「私は、娘たちは家で料理を学ぶことができるので、学校ではより学問的なスキルを学ぶことの方が重要だと感じました」とヒスロップさんはスタンフォード大学の関係者に語っている。
ヒスロップさんが大学に戻ることを決めたのは、スタンフォード大学が修士号取得のための論文提出要件を撤廃したことがきっかけである。これにより、ヒスロップさんは卒業に必要な要件を全て満たすことができ、スタンフォード大学の修士号を取得することができた。
ヒスロップさんはアメリカの報道番組であるグッドモーニング・アメリカのビデオインタビューで、「偽りの謙遜さは私にはない」と述べ、「私は修士号を受け取る資格があると感じており、実際にそれを受け取ることができて本当に嬉しかった」と83年ぶりの修士号取得に対して謙遜することなく、素直な喜びの思いを語った。