マライア・キャリー、母と姉が同じ日に死去 「心が張り裂けそうです」 ―過去には母や姉との複雑な関係性を明かしていたことも
8月26日、人気歌手のマライア・キャリーが、母親のパトリシアと姉のアリソンが週末の同じ日に亡くなったことを公表した。
マライア・キャリーは米ピープル誌に「今週末、母を失ったことに心が張り裂けそうです。そして悲しいことに、同じ日に姉も亡くなりました」と、コメントを寄せた。
さらに彼女は「母が亡くなる前の最後の一週間を共に過ごせたことを幸運に思います」「この耐えがたい時に、皆さんからの愛と支援、そしてプライバシーへの配慮に感謝しています」と続けた。
パトリシアとアリソンの死因など、その他の詳細についてはまだ明らかにされていないようだ。
マライアはこれまで、母親や姉と複雑な関係にあったとされている。マライアの母親であるパトリシア・キャリーは、元オペラ歌手であり、マライアの音楽的な才能を早期に発見し、育てた人物である。一方、姉のアリソン・キャリーは、過去に薬物依存症などさまざまな困難に直面しており、その中で家族との関係が大きく揺れ動いていたこともあった。
2020年に出版された彼女の自伝「The Meaning of Mariah Carey」では、マライアは母親との関係について「私の人生の多くの面と同様に、母との旅路は矛盾と対立する現実で満ちていました。それは単純に黒と白ではなく、虹色の感情にあふれていたのです」「私たちの関係は誇り、痛み、恥、感謝、嫉妬、尊敬、失望といった感情が入り混じったトゲのあるロープのようなものでした。複雑な愛が私の心を母に結びつけています」と語っていた。
それでも、マライアは母親との関係を断つことなく、自伝の一部を母親に捧げた。
自伝の中では自身の母に向けて、「そして、私の母パットに。彼女はすべてを通じて、できる限りのことをしてくれたと信じています」「私はこれからもできる限りあなたを愛します、いつまでも」と綴っていた。
また、姉のアリソンとの関係については、自伝の中で、少なくとも当時は「精神的にも肉体的にも、彼女と連絡を取らない方が私にとっては安全だった」と述べていた。