『アナと雪の女王』の知られざる裏話が明らかに!当初は全く違うストーリーだった!? アナとエルサの声優はラプンツェルのオーディションに落ちていた? キャストたちが語る

『アナと雪の女王』
ディズニー映画の歴史の中でもトップレベルのヒット作で、多くの人が観たことがある『アナと雪の女王』。しかし、映画について世の中に知られていないことが実は多く存在する。
公開されてからすでに10年以上経つ『アナと雪の女王』。2023年11月、Vanity Fair誌は、エルサ役のイディナ・メンゼル、アナ役のクリスティン・ベル、オラフ役のジョシュ・ギャッド、クリストフ役のジョナサン・グロフらスターたちと共に映画をふり返る取材を実施。そこでどのようなことが話されたのか、改めてまとめてみよう。
【動画】『アナと雪の女王』予告編
当初は全く違うストーリーでスタート
映画の共同監督で共同脚本家のクリス・バックは、当初予定されていた映画のストーリーについてこのように振り返っている。「映画はエルサの結婚式から始まり、彼女は祭壇で裏切られた。彼女は教会を飛び出し、山にかけ上がり、二度とこんな痛みを感じないように星に願いをかけた。その願いが彼女の心を凍らせた。彼女は二度と痛みを感じることがなくなったけど、愛を感じることもできなくなり、何も感じられなくなる。基本的に彼女はヴィラン(悪役)だった」と、まったく違うストーリーであることを明かした。
さらに「アナとエルサはお互いを知っていた。彼女たちは同じ村に住んでいて、エルサが悪い人ではないと信じていたアナの方が、エルサを救おうとするんだ」と、もう一つ大きく変更された内容についても語った。
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エルサとアナはもう少しで別の女優が務めるところだった
当初『Frozen』は、『Anna and the Snow Queen』と名付けられており、メーガン・ムラーリーがエルサを演じ、ジニファー・グッドウィンがアナの役を演じることになっていた。ジョシュ・ギャッドとサンティノ・フォンタナも当初からこのプロジェクトに参加していたが、彼らの役は大きく変えられることとなったという。
これについてジョシュは「以前のディズニー映画により近いものだったと言えると思う。もっと伝統的な物語だったよ。オラフはアラジンのイアーゴ(ジャファーの取り巻きのオウム)のようだったんだ」とふり返った。

クリスティン・ベルとイディナ・メンゼルは、『塔の上のラプンツェル』のオーディションを受けていた!
当時についてクリスティンは、「私は『塔の上のラプンツェル』のオーディションを受けていたの。それは落ちたってことね」「でも、ディズニーのキャスティング・ディレクターだったジェイミー(・スパイラー・ロバーツ)が、オーディションのあと私を呼んで、『次の映画の監督のクリス・バックに会ってほしい』と言ったの。その映画は1年か2年後に公開される予定だったわ」と、『アナと雪の女王』の方にオファーされた経緯を明かした。
クリスティンは続けて、「一緒にベーグルを食べながら、彼が『アナと雪の女王』について話してくれて、『君にぴったりだと思うよ。また連絡するね』と言ってくれたの。そして確かに約半年後、クリスが映画を始めたいと連絡をくれたわ」とも語った。
一方、イディナも実は同じような経験をしたという。「私は『塔の上のラプンツェル』の音声収録に参加したの。でも私は役に合わなかったらしく、そのオーディションには受からなかったわ。年齢的に悪役の母親もラプンツェルもどちらにも合わなかったから」「それで、キャスティング・ディレクターが私のその録音を密かに保存して、長い間携帯電話に入れておいたの。私たちはその後新しい映画のキャスティングがあることを知っていたわ。そして私について話してくれて、その録音を流してくれたの」と裏話を明かした。


クリスティン・ベルが「Let It Go」に与えた大きな影響
「Let It Go」の作詞家クリステン・アンダーソン=ロペスは「クリスティン(・ベル)がその曲のタイトルを考え出したの」と、アナ役のクリスティンがタイトルを考えたことを明かした。
さらに「クリスティンは私に、『この曲は『Let It Go』というタイトルにするべきだと思う。彼女は過去を手放し、自分の力を手放しているから』と言ったわ。私は『まだ提案しないでおいて。ちょっと直球すぎる気がするから』と伝えたけど、彼女はその会議で提案を進めてしまったの。でもそれが正しかった。そして世間の注目の的になった。私は『きっとこれが曲のタイトルになる』と思った」とも語った。
「『Let It Go』ができた瞬間、私たちはエルサが悪役にはなれないことがわかったわ。彼女はあまりにも共感を呼ぶキャラクターだったから」と、共同監督で共同脚本家のジェニファー・リーは述べた。
【動画】「Let It Go」
アカデミー賞でのジョン・トラボルタの言い間違えに全キャストが驚愕
2014年、アカデミー賞授賞式でプレゼンターを務めたジョン・トラボルタは、イディナ・メンゼルを「アデル・ダゼーム」と間違った名前で紹介し、大騒ぎとなるできごとがあった。
【動画】プレゼンターのジョン・トラボルタがイディナ・メンゼルの名前を言い間違えたときの動画
その瞬間について、クリスティンはこう語っている。「信じられる?何が起こったのか全くわからなかった。みんなで『何?何?』と顔を見合わせたの。でも彼女は見事な対応をしたわ」
イディナはそのとき相当ショックを受けていたそう。これについてイディナは「実際に口を開いて歌わなければならない前に、約8小節あったの。8小節はたぶん12秒くらいね。その12秒間に、私は『彼、今何て言った?待って、どうして?これは私のビッグチャンスなのに。ずっとオスカーで歌いたいと思っていたのに。ううん、黙ってイディナ。自分を取り戻して、この曲を歌うのよ』と思ったわ」と、当時を振り返った。
しかし、この言い間違えに関しては悪いことばかりでもなかったようだ。「でも、最終的には、それは私のキャリアの中で起こった最高なことのうちの一つだったの。あの時私を知らなかった人たちは『この女性は誰なんだ?』と思ったはず。そして私を知っている人たちは、私のことを気の毒に思ってもうカンカンだった。だから、多くの愛をもらったし、たくさんの人が私を知ることになったわね。だから実は、私にとって良かったの」とイディナはポジティブに振り返った。
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