テイラー・スウィフト、「第66回グラミー賞」年間最優秀アルバム賞受賞で歴史的快挙達成! さらに今週開催される日本公演についてもコメント 「東京公演のためにリハしている」【受賞結果一覧】
米時間2月4日(日)、音楽界最高峰のアワード「第66回グラミー賞授賞式」が開催され、テイラー・スウィフトが歴史的快挙を達成した。BBCなどが伝えている。
主要とされる4部門では、最優秀アルバム賞をテイラー・スウィフトの「ミッドナイツ」、最優秀レコード賞をマイリー・サイラスの「フラワーズ」、最優秀楽曲賞をビリー・アイリッシュの「ホワット・ワズ・アイ・メイド・フォー?」、そして新人賞をヴィクトリア・モネが受賞した。
「第66回グラミー賞授賞式」のハイライト
テイラー・スウィフト歴史的快挙達成&新アルバムリリースを発表
グラミー賞で一番の注目を集めるのが、年間最優秀アルバム賞だ。今回、テイラー・スウィフトの「ミッドナイツ」が同賞を見事受賞。テイラーはこれまでにアルバム「フィアレス」「1989」「フォークロア」で同賞を3度受賞し、スティーヴィー・ワンダー、ポール・サイモン、フランク・シナトラと並ぶ記録を持っていたが、今回の受賞により、史上初めて同賞を4度受賞したアーティストとなり、偉業を成し遂げた。
受賞しステージに登壇したテイラーは、制作チームを称えたあと「人生で最高の瞬間です。でも私は、曲を書き終えたときや大好きなブリッジのコードを解読したとき、ミュージックビデオを一覧表に入れているとき、そしてダンサーたちやバンドのメンバーたちと東京公演のためにリハーサルしているときに幸せを感じます」と、アーティストとしての幸せの瞬間についてもシェアし、「私にとってアワードは作品です。この仕事が大好きで、とても幸せです。私が求めることは、この仕事を続けること。作品作りを愛していて、私を幸せにしてくれるのです。本当にありがとうございます」とエモーショナルにスピーチをした。
また、テイラーは最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞も受賞。同賞の受賞スピーチでは、4月19日に新アルバム「The Tourtured Poets Department」をリリースすることをサプライズ発表し、これにはファンたちも大盛り上がりとなった。
デュア・リパのメドレーパフォーマンスでアワードが幕を開ける
マイリー・サイラス、悲願のグラミー初受賞
マイリー・サイラスは、昨年大ヒットを記録した「フラワーズ」で、最優秀ポップ・パフォーマンス(ソロ)を受賞。マイリーがグラミー賞を受賞するのは彼女のキャリアにおいて初のことだ。さらに主要部門の1つである最優秀レコード賞も受賞し、2冠に輝いた。
グラミー賞で「フラワーズ」をパフォーマンス↓↓
ビリー・アイリッシュ&映画『バービー』の快挙
ビリー・アイリッシュと、兄で主要コラボレーターであるフィニアス・オコネルが、映画『バービー』のサウンドトラックに収録された「ホワット・ワズ・アイ・メイド・フォー?」で年間最優秀楽曲賞を受賞した。
フィニアスとともにステージに登壇したビリーは「うわあ…これってやばいよ」とビリーらしい反応を示すと、「私はこの部門にノミネートされた全員に言いたいです。すばらしい候補者、すばらしい音楽のクレイジーなリストでした!」と終始興奮した様子でよろこびのメッセージを送った。
「ホワット・ワズ・アイ・メイド・フォー?」をパフォーマンス↓↓
セリーヌ・ディオンがサプライズ登場
一番の注目が集まる最優秀アルバム賞のプレゼンターとして登場したのは、なんとセリーヌ・ディオン。セリーヌ・ディオンといえば、神経系の難病「スティッフパーソン症候群(※)」と闘病中であることで知られている。
※胴体や腕、脚などの筋肉がこわばる進行性の神経障害。正確なデータはないものの、100万人に1人の割合で発症すると言われている。
そんなセリーヌ・ディオンがサプライズ登場したことで観客はスタンディングオベーション。セリーヌは「この場に立つことができて幸せです。心からそう思います」「音楽が私たちの生活や世界中の人々にもたらすとてつもない愛とよろこびを、このグラミー賞の場にいる幸運な人たちは、決して当たり前だと思ってはいけません」と、力強いメッセージを送った。
ビリー・ジョエルのパフォーマンスで幕を閉じる
ビリー・ジョエルは、17年ぶりにリリースした新曲「Turn the Lights Back On」をグラミーのステージで初パフォーマンスした。ビリー・ジョエルがグラミーでパフォーマンスするのは22年ぶりのこと。ビリーはオーケストラの生演奏をバックに、ロマンティック・バラードである同曲を弾き語りで披露し観客を魅了。そして「You May Be Right」でアワードを締め括った。
主な受賞結果一覧(★受賞者)
年間最優秀レコード
「Worship」ジョン・バティステ
「Not Strong Enough」ボーイジーニアス
★「Flowers」マイリー・サイラス
「What Was I Made For? [From The Motion Picture “Barbie”]」ビリー・アイリッシュ
「On My Mama」ヴィクトリア・モネ
「vampire」オリヴィア・ロドリゴ
「Anti-Hero」テイラー・スウィフト
「Kill Bill」シザ
年間最優秀アルバム
「World Music Radio」ジョン・バティステ
「the record」ボーイジーニアス
「Endless Summer Vacation」マイリー・サイラス
「Did You Know That There’s A Tunnel Under Ocean Blvd」ラナ・デル・レイ
「The Age of Pleasure」ジャネール・モネイ
「GUTS」オリヴィア・ロドリゴ
★「Midnights」テイラー・スウィフト
「SOS」シザ
年間最優秀楽曲
「A&W」ラナ・デル・レイ
「Anti-Hero」テイラー・スウィフト
「Butterfly」ジョン・バティステ
「Dance The Night (From Barbie The Album)」デュア・リパ
「Flowers」マイリー・サイラス
「Kill Bill」シザ
「Vampire」オリヴィア・ロドリゴ
★「What Was I Made For? [From The Motion Picture “Barbie”]」ビリー・アイリッシュ
最優秀新人賞
グレイシー・エイブラムス
フレッド・アゲイン
アイス・スパイス
ジェリー・ロール
ココ・ジョーンズ
ノア・カーン
★ヴィクトリア・モネ
ザ・ウォー・アンド・トリーティ
年間最優秀プロデューサー(ノン・クラシック)
★ジャック・アントノフ
ダーンスト・エミール2世
ヒット・ボーイ
メトロ・ブーミン
ダニエル・ニグロ
年間最優秀ソングライター(ノン・クラシック)
エドガー・バレーラ
ジェシー・ジョー・ディロン
シェーン・マカナリー
★セロン・トーマス
ジャスティン・トランター
最優秀ポップ・パフォーマンス(ソロ)
★「Flowers」マイリー・サイラス
「Paint The Town Red」ドージャ・キャット
「What Was I Made For? [From The Motion Picture “Barbie”]」ビリー・アイリッシュ
「Vampire」オリヴィア・ロドリゴ
「Anti-Hero」テイラー・スウィフト
最優秀ポップ・パフォーマンス(グループ)
「Thousand Miles」マイリー・サイラス Feat. ブランディ・カーライル
「Candy Necklace」ラナ・デル・レイ Feat. ジョン・バティステ
「Never Felt So Alone」ラビリンス Feat. ビリー・アイリッシュ
「Karma」テイラー・スウィフト Feat. アイス・スパイス
★「Ghost In The Machine」シザ Feat. フィービー・ブリジャーズ
最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム
「Chemistry」ケリー・クラークソン
「Endless Summer Vacation」マイリー・サイラス
「GUTS」オリヴィア・ロドリゴ
「- (Subtract)」エド・シーラン
★「Midnights」テイラー・スウィフト